しがない教員の学校・学級・生活日誌

高いアンテナ・豊かな発想で生活を明るくするためのブログ

小中連携事業

昨日の午後は「小中連携事業」ということで、中学校区の小中学校で集まって研修を行った。といっても、その中学校の生徒の9割以上が、勤務する小学校の卒業生であるため、2校で行っている。

今回は中学校に行き、授業を参観してきた。そこで感じたことについて述べたい。

授業のギャップ

とにかく授業がつまらない(と感じてしまった)。私は1年生の4クラスを中心に参観してきたが、中学校にいった途端、授業が教師主導になるんだなと強く感じた(小学校でもベテランの先生を中心に教師主導の授業が数多くあるが・・・)。先生が発問(質問)をし、それに対して生徒が答(応)える。その繰り返し。イメージは「塾」。なんだか、高校受験に向けた学力向上のための授業という感じが否めなかった。
確かに中学校での学習は高校受験に直結し、高校受験は、将来につながる大切な関門というのも分かる。また、中学校の教科書を見てみると、とにかく教える(?)内容が盛りだくさんだし、難しいというのも分かる。
でも、何だか寂しい気もする。私の授業はできる限り子どもの思いや問いから進めたいと思っている。子どもが学ぶ必要感を感じてこそ、主体的に学びに向かうのではないかと思っている。しかし、なかなか学力に成果が現れてきていないと感じているのも事実。私の中では、社会に出た時に生きる力として現れてくると考えているが、それは教師の都合のいい言い訳なんだろうな。
とした時に、高校受験という喫緊の課題があるために、学力向上重視(というか偏重)の授業は必要不可欠であるのも分かる。

中学生に抱いていたイメージのギャップ

中学生というと、真面目な生徒がいて、ヤンキーもいて・・・というイメージだったが、どの学年も小学生(高学年)とさほど変わらず、まだまだ子どもらしいという印象を受けた。教師の目を気にしたり、言うことにしたがったり、褒められて嬉しそうだったり。中学生だからといって、構えたり偏見をもった指導をしたりすることに気を遣わなくてもいいんだなと感じた。

小中の先生間の考え方のギャップ

結局のところ、おおっ広げに口に出して言わないが、互いに違和感を感じていたり、互いの指導の在り方に不満を感じていたりするんだろうなと思った。小学校の先生は「あんなにいい子たちだったのに」と思い、中学校の先生は「もっと学習訓練をつけて送り出してほしい」と思う。互いの主張の節々にそういう思いが見え隠れする。
中学校の先生がこんなことをおっしゃっていた。
「小学校の指導者で子どもたちが全然違う。字が汚い子は小学校のときに決まったクラスだし、漢字が書けない子達も同じクラス出身であることが多い。だから、つい『何組だったの?』と聞いてしまうし、子どもが『◯組』と答えると『やっぱり』と思ってしまう」
とのこと。暗に、不満を語っているのが分かる。
互いの思いや考え方が伝わっていないのである。

結局のところ

本当の意味での「連携」ができていないのだろう。
私は、小学校は「卒業させたら終わり」中学校は「入学まで待つ」というのが大きな原因の一つだと感じた。
私たちは、子どもたちが卒業後にどうなっているのかもっと「追う」必要があると思う。真面目だった子がつまずいているかもしれないし、いいかげんだった子が大活躍しているかもしれない。そういうことをほとんど知らないでいるし、気にしないでいるのが現状だ。
また、中学校の先生方も、どんな子どもたちが入学してくるのか「把握」することも大切だと思う。中学校でも、学年によって雰囲気や学力面、生活面など違いがあるという。だからこそ、もっと小学校の児童について知っておく必要があるのではないか。

時間が取れず、なかなか連携できないが、もう少し現実的な連携が図れるようになるといいなと感じた。