しがない教員の学校・学級・生活日誌

高いアンテナ・豊かな発想で生活を明るくするためのブログ

道徳は難しい

「道徳って難しいですね」

今日、最後の研究授業(道徳)を終えた教育実習生の言葉である。

どこに難しさを感じたのかは明確には分からないが、授業の様子をみていると、おそらく「設定した価値をどうやって『教えたらいいのか』分からない」ということなのではないかと想像する。

しかし、ここに大きな間違いがある。そもそも価値は「教える」ものではないのである。もし、価値を教えるとしたら、教師の評価は価値を強いることになってしまう。おそらく、ここに難しさを感じるのだろう。でも、これは教育実習生に限ったことではなく、多くの先生にいえることではないか。

価値を押し付け、その価値のよさを理解させられればよしという道徳がまだまだ多くされていると思われる。自分が受けてきた道徳もそうであれば、自分が行う道徳の授業もそうなるのが自然かもしれない。


今日の授業では「夢をもち、その夢に向けて諦めずに努力することの大切さ」について学習したのだが、授業の最後に「みんなも夢をもって、諦めずに努力してください」と話してしまう。
でも、よくよく考えてほしい。「夢をもち、その夢に向けて諦めずに努力することが大切」なことなんて誰でも分かっている。でも、なかなかできないのが現状である。だからこそ、そんな自分に気付いたり、それについての友達の様々な考えを聞いて、自分と照らしあわせたり認め合ったりしながら、その価値について考えを巡らせることが道徳の時間のねらいなのではないか。


今が転換のチャンスである。来年度から小学校では道徳が教科化される(特別の教科であるが)。「考える道徳」「議論する道徳」が大切だといわれている。

私の中でもまだまだ曖昧であるが、年間35時間の道徳の時間をもっと大切にしなければいけないなと改めて思った。

教育実習も明日で最後。本当にいろいろと学ばせてもらったなぁ。