久々に登場のR君。(R君という仮名を出すのは初かも?)下記の記事に登場する子ども。
何があったかについては、結局は同じことの繰り返し。詳しくは上記記事とその中の埋め込み記事を是非読んであげてほしい。
つまりは「嘘」や「誤魔化し」が治らないということ。これは、本当に難しい問題だ。この子と出会って一年半経つが、いつもいつも同じことの繰り返し。いや、むしろ誤魔化しの質が悪くなっていっている。クラスの他の子も「R君は1年生の時からずっとそうでしたよ」という。
「嘘、誤魔化し」と対極にあるのが「誠実さ」だと思っている。この2つは表裏一体の関係にあるのではないかと考える。
「嘘、誤魔化し」をすると、その「嘘、誤魔化し」を誤魔化すために、また「嘘、誤魔化し」をしなければならない。すると、上の図のように、時間が経つに連れて「嘘、誤魔化し」が増えていき、それに伴って「誠実さ」は失われていく。なので、だんだん嘘をついたり、誤魔化したりするのが平気になっていくように思える。
今日も、平気で嘘をついた。親に聞いてみてもいいかと尋ねても、大丈夫だという。その後、もう少し負荷をかけたカマをかけてみると(あまり、いいカマのかけ方ではないため載せない)黙ってしまい、噓だったということが発覚する。家庭に連絡をし、話をしてみると、想像をはるかに超える「嘘、誤魔化し」があり、至るところにR君の嘘が蔓延っていた。そんな状態につい、私も保護者も互いに言葉を失ってしまった。R君をある程度は見取っていたつもりであったが、見えていないことの方がたくさんあり、あまりの「嘘、誤魔化し」の数とその質に恐ろしさで身が震えた。
そこで気になったのが「虚言癖」という言葉。調べてみると、いろいろと書いてある。もしかして虚言癖?である。
R君本人にとっては、もはや「嘘、誤魔化し」ではなく「本当のこと」だと思い込んでいるのではないかと感じることもある。
「平気で嘘をつく」というが、本当に「平気」なのだ。いくら辻褄があわなくても、明らかにおかしいだろうと指摘しても「いや、本当なんです」といって譲らない。親にも同じような態度で話している。だから、親も信じそうになるらしい。こちらが最終的なトドメを刺して初めて「実は・・・」と、本当のことを述べ始める。
これは、すごく怖いことだ。もしかすると、R君はすでに「誠実さ」を失い始めているのではないか。「嘘、誤魔化し」がR君を支配し、本人も噓なのか本当なのか分からなくなってしまっているのではないかと思うのだ。
信じてあげたいが、どうがんばっても、どんな見方をしても信じてあげることができない「嘘、誤魔化し」。本当にエスカレートしている。私に見えないことも増えてきた。その内、私も保護者も完全に騙されてしまうのではないかと、強い危機感を感じる。そうなったら、もしかすると、プロの詐欺師になってしまうのではないか・・・。