しがない教員の学校・学級・生活日誌

高いアンテナ・豊かな発想で生活を明るくするためのブログ

「今日、宿題これだけですか?」

勤務する学校の、家庭学習時間の目安は「学年×10+10(分)」。つまり、6年生は70分程度の家庭学習を勧めている。

しかし、70分程度の学習時間をしている子どもはそれほどいないように思われる。というのは、毎日、家庭学習として、宿題と自主学習を課しているが、その両方のバランスをもって70分の学習にしてもらいたいのだが、内容を見てもせいぜい30分が関の山の子どもが多いのだ。


できれば、6年生としては宿題の割合を減らし、その分自主学習に多く時間を充ててほしいと思っている。それは、中学校に向けてというのもあるが、子どもたちの理解面や技能面を考えた時に、正直大きな差がある。そのため、一人一人必要としていること(必要だと思われること)が違う。なので、それぞれに必要なことに取り組んでほしいと思っているからである。だから、中学校以降で学習することをやる子もあってもいいし、1・2年生で学習することに取り組んでもいいと思う(本当に必要なのであれば)。

しかし、これができない。その難しさは2つの面で捉えられると思っている。

1つ目は「時間」。まず、70分という時間を学習に充てるということ自体できないのである。ゲームの誘惑があったり、集中力の問題であったり、そもそもやる気がなかったりと、とにかく家で学習したくないのだ。

2つめは「質」。先に述べた「自分に必要なこと」を見出すことができないということである。学習内容をよく理解できる子は、それ以上のことを考えられず、すでに分かっている内容に取り組んでしまうし、つまずきが見られる子どもは、自分がどこまで分かっていて、どこで分からなくなっているのかが分からないのだ。


というようなことを考えた時「時間をとるか」「質をとるか」ということも考えられるが、「時間をとる」とすると、ただの時間の無駄になってしまうと思うし。例えば、よくいるのが図工の自主学習として、自分の手を書いてきたり、社会の学習として世界の国の国旗をかいてきたり、英語の学習としてノートいっぱいにアルファベットを書いてきたり。結局、次の日には何の力にもなっていないことが多い。
「質をとる」とすると、難しい問題を1、2問解いて終わりだったり、そもそも質が見られなかったり。
まぁ、低学年、中学年のうちは学習習慣づくりとしてそれも良いかもしれないが。。。

つまり、6年生としては「時間」も「質」も大事なのだ。でも、どちらも大事にできていない。だから、宿題が少なかった今日、

「今日、宿題これだけですか?」

と嬉しそうな発言が聞かれるのだと思う。なかなか難しい。