しがない教員の学校・学級・生活日誌

高いアンテナ・豊かな発想で生活を明るくするためのブログ

視点を変えてみると

何かと話題になっている、週一登校の記事。

コメントを読むと、賛否の意見でいっぱいだ(どちらかというと否定的な意見が多いか)。

私個人としては、多様な学びの場があり、子どもにとって選択肢が広がることはいいことかもしれないと思う。ただ、公教育に携わる者としては、やはり学校を選択できないのは寂しい。


まあ、それはおいておいて、視点を変えてこの問題(?)について考えてみると、こういう選択をした本人やその保護者は、今後どういう歩みをしていくのか、またどういう見方をされるのかは、ある意味自己責任だと思う。一つ懸念しているのは、その子と関わらなければならない学校の他の子どもたちについてである。この子は「友達を作るのは簡単だ」と言っているという。でも、それは周りの子どもたちあってこそであり、周りの子どもたちにも判断する権利がある。

つまり、何がいいたいかというと、周りの子どもたちは絶対にその子に対する見方は変化していくはずであり、その変化はおそらくマイナス方向への変化になる可能性があるということ。だって、好きな時だけ学校に来て自分たちと違うことをしていれば、そういう目で見るし、気だって遣う。そしていずれその子が「みんなが仲間に入れてくれない」とか「みんなが私のこと分かってくれない」とか「私だけできない」とか言ってくることだって考えられる。同様の苦情を保護者が言ってくる可能性も高そうだ。そんなとき、周りの子どもに「優しくしてあげなさい」「やらせてあげなさい」「仲間に入れてあげなさい」などと指導しなければならない場面がきやしないかということ。それは絶対に違う。

学校では子ども同士で社会をつくっていく。もしかすると、子どもたちにとってその子は「社会を乱す子ども」に成りうる。そして、我々は自分たちで創りあげたその社会を認めなければならないし、見守ってあげなければならない。だから、100%その子の見方にはなれないことを、分かってもらえなければならない。


大事なのは、その一人の子にだけ目を向けるのではなく、むしろそういう子がいるからこそ、全体に目を向け、周りの子どもをしっかりと大切にしなければならないのだと思う。そう考えると、この選択をした子どもは、いずれ必ず迷いや苦難、葛藤に向かっていかなければならないだろうし、むしろそういうのを感じなければ人間として豊かな人生を歩むことはできないと思う。