しがない教員の学校・学級・生活日誌

高いアンテナ・豊かな発想で生活を明るくするためのブログ

保護者との関係性は重要

昨日、朝出勤すると、教頭先生が電話中だった。土日にケガをした2年生がいるらしい。ケガをした保護者の話だと、5年生と公園で遊んでいた時に、高いところから落ちて歯をケガしたとのこと。そして、その保護者の話では一緒に遊んだ5年生を悪く言っているらしく、その5年生が怖くて学校に行きたくないといっているようだ。


その5年生、私のクラスの子ども。仮にA男としよう。A男は引き継ぎの時に『一番の問題児』として名前があがった子どもだ。周りの先生は「またか」と思ったことだろう。私は正直「ついにきたか!」と思ってしまった。でも、2週間A男と関わってみて、確かにクセはあるが『一番の問題児』というほど大きな問題はないのではないか、むしろいいところだってあると感じていた。なので、まずは話を聞いてみようと思い、A男と土日の件について話をしてみた。その際「本当のことを言わないと、先生も助けられなくなるから」と断りを入れておいた。
すると、確かに2年生がケガをしたことに関わっていたようだ。何かトラブルがあった時には必ずといっていいほど、A男が絡んでいる。こういう子は何かを呼び寄せているのかもしれない。だからといって、すべてA男が悪いとは限らないのだ。まぁ、A男が悪い時ももちろんあるのだろうが。
今回は、遊んでいた際に、二人で公園の遊具から落ちたらしい。A男が何かしたというより、2年生の子に足を掴まれてバランスを崩したとのこと。そこで大泣きしたため、その子の家に送り届けたということだった。まぁA男からしか聞いていないため、本当のことなのかどうかは定かではなかったが、話を聞く分には具体的で噓とも思えない。

とにかく、そういう事実があったことを保護者に報告した(できれば、休み中のことは学校を介さないでほしいものだが・・・)。すると、A男の保護者はマシンガンのように話しだした。


内容は、去年のことについて。とにかく「去年の先生は・・・」ということ。「息子はいつも話を聞いてもらえなかった」「いつも息子は悪者だと決めつけられていた」「息子は何を言っても信じてもらえなかった」「とにかく、はじめっから息子が悪いということで話が進んでいた」「先生不審でした」・・・・・・・・・。。。
というようにまくし立てていた。繰り返し繰り返し同じことを言っていた。その位、担任に対しての不信感が強かったということ。そして、その不信感がずっと溜まっていたということだ。


実際に去年のその学級はうまくいっておらず、毎日娘が泣いていたという保護者もいるし、不登校になった子もいたし。。。ここから分かることは、負の連鎖が起こっていたということだ。その一つが「保護者との関係悪化」があげられる。家庭で担任のことを悪く言う話題になれば、その子は学校でもプラスの動きはしないだろう。そうすれば、ますます担任もその子に対してネガティブな見方をする。となると、ますます保護者の不信感が高まる。


保護者との関係性はやはり子どもが「学校が楽しい」と思えるかどうかだと思う。どうやら、その子はいつも担任の横に机を移動され、変に特別扱い(悪い意味で)されていたようだ(校長談)。校長がこそっと「楽しい?」と聞くと大きく首を振っていたとのこと。学校が楽しくないのだから、先生にも歯向かうだろうし、悪いことにだって目がいってしまうだろう。「楽しいこと」が見いだせなかったり、邪なことに「楽しさ」を見いだそうとしてしまうのだと思う。


そして、保護者は子どもの言葉からしか判断できない。家庭で子どもが学校は「楽しくない」と話せば、それは保護者にとっては不信材料にしかならない。でも逆に子どもが「楽しい」と話せばそれだけで安心材料になる。子どもが学校生活を楽しんでいれば、保護者は安心してくれるだけではなく、いろいろと味方してくれる。それが少しずつ積み重なって、良い学級ができてくるのではないか?


昨日はA男の保護者の話をずっと聞いていたのだが、それだけで少しスッキリしたのではないか?あの不信感を解消するには、まだまだまだまだ壁は大きい。でも、その事実は変わらないから、話を聞いてあげて、少しずつ少しずつ緩和してあげるしかない。


保護者を味方につけることはとっても大きな力になる。