しがない教員の学校・学級・生活日誌

高いアンテナ・豊かな発想で生活を明るくするためのブログ

思っていることをはっきり言うのって危険なんだな【日大司会者を見て】

子どもたちによく言ってしまいがちな言葉。

「思っていることをはっきりしゃべりなさい!」

子どもがどうしたらよいか分からず発言できないままでいるときに聞かれがちな言葉だ。


もしここで、その子どもが思っていることをありのままにはっきりと言ったら、先生は怒るかもしれないなと思うこともある。
例えば、先生が「どうして廊下を走るんだ?」などと廊下を走る理由を聞いたとする。そんな時、子どもが淡々と「理由なんてありません。ただ、走りたかったから走ったんだと思います」などという答えをしてきたら、やはり私も頭にきてしまう。

でも、たいていの子どもは、そんなことは言わないだろう。でも、廊下を走る子のほとんどは走る理由などなく走っている。でも、それをそのまま言う訳にはいかない(そもそもそこまで意識もしていないこの方が多いだろうし)から、黙ってしまう。でも、廊下を走ってはいけないことなどもちゃんと分かっている。でも、走ってしまうのだ。そして、走ってしまったところを先生に見つかり怒られてしまうという構図である。

つまり、子どもたちは、自分たちの置かれている現状を理解しており、だからこそ、本当の気持ちは言えないでいるのだ。「ここではっきりと言う訳にはいかない」という場面をちゃんと自分で分かっており、子どもなりに判断しているのだろう。


先日の日大の会見。司会者の態度がニュースになり、大きな批判をあびている。

おそらく、この司会者は思っていることをはっきりと言ってしまったのだろう。子どもにもできる判断ができなかったのかもしれない。

日大は間違いを犯してしまった。そして、その間違いの真相を被害者側はもちろん、世間としても知りたいと思っている。その真相を聞けると思っていたらそれも聞けず、しまいには司会者の司会にまで問題が波及していってしまった。

少し考えれば、あの場ではっきりと言ってしまったら、より批判が大きくなることなど、誰が考えても分かる。でも、言いたいことを言ってしまった。結局大炎上。


もしかすると、この司会者は長い人生の中で、小学生で経験するような大切なことを学ばずにきてしまったのかもしれない。これまで自分の思い通りに生きてこられたのかもしれないし、親も先生も友達も近所の人も、彼と接してきた人たちが、彼との関わりの中でそういう大切なことを伝えられなかったのかもしれないなと思う。


これで日大が本当に追い詰められたのは確か。「ブランドが落ちますよ」という言葉に対し「落ちません」と答えてしまった司会者。私から見たら、ブランドはもう落ちるところまで落ちきっていたのに、この司会者がわざわざ穴を掘って、落ちるところを作ってまでより一層落としたようにしか見えない。