しがない教員の学校・学級・生活日誌

高いアンテナ・豊かな発想で生活を明るくするためのブログ

一人になれない子どもたち

人生は、大事な局面において、常に孤独である。


この世に生を享けるとき、そして人生に終わりを告げるとき。人間は孤独に始まり、孤独に終えるのだ。


また、人生の選択もまた孤独である。大きな試験を受けるとき、入学する学校や就職する仕事を選ぶときも孤独だ。


自分の任された任務を果たす時も結局は孤独だ。評価は自分自身にくだされる。


よく、「人は一人では生きていけない」といわれる。それは、確かなことだろう。でもそれは、仲間と協力し合ったり、競い合ったりすることで、孤独にならざるを得ない時に、しっかりと自己決定できる自分になるための、いわば自立するための他者とのかかわりでなければならないと思うのだ。

つまり、一人になっても大丈夫なように、友達とかかわり、自分を創りあげていくものではないか?

ただ単に、「人がそばにいる」というだけでは、自立はできない。でも、子どもたちを見ていると、一人になることを怖れるがために、人とかかわっているように見える。



トイレに行くにも、着替えに行くにも友達を誘わないと行けない。友達と考えが違うと自分の考えを変えてしまう(友達の考えを自分の考えとしてしまう)。友達が選ぶ係に入る(友達が変更すると、自分も変更する)。友達が動き出さないと自分も動き出さない(何も始まらない)。


とにかく、一人になれないのだ。

だから、大事な場面で、自分で判断して行動できないのである。

だから、負けても、悔しい気持ちにならないのである。

だから、失敗したら、他人のせいなのである。

だから、器用にはなれないのである。

だから、いつまでたっても自立できないのである。


友達と関わることはとても大事なこと。でも、友達に依存するだけは、自己決定には繋がらない。

人生は自己決定の連続だ。そして自己決定は常に孤独だ。一人になれる勇気をもちたいものだ。