新米教頭の学校・職員室・生活日誌

高いアンテナ・豊かな発想で生活を明るくするためのブログ

言語取得は音声から

「おいちでまてるよ」

息子が私に送ってきたLINE。

おそらく「おうちで まってるよ」と送っているつもりだろう。

文字の読み書きがある程度できるようになり、絵本の楽しさも分かるようになってきた息子。

このLINEの文章を読むと、音声からの情報が優位にたっているのがよく分かる。言語取得をしていく際、親を始め、周りの人たちの会話から、少しずつ言葉を覚え(受信)、それを自分のものとして、言葉にしていく(発信)。そこには意味が伴っているが、正確な「言葉」としてはまだそこまで到達していない。

息子にとって、「おうち」は「おいち」として耳に入っており、それを「お家」としての意味づけられているのだ。



子どもの頃見ていた「ズームイン‼︎朝!」という朝の情報番組で、『Wickyさんのワンポイント英会話』というコーナーがあった。
ウィッキーさんが、街を歩く人に英語で声をかけ、会話をするというコーナー(漠然としすぎ?)。私はそこで、『おはようございます。』と『あなたの名前はなんと言いますか?』の英語での表現を「音声として」覚えていたのを覚えている。

その時は、

「ゲスモーニン」
「マイネーイ ウィッキー メアハー ヤネー プリー」

と聞こえていた。

それは、正しくは、

『Good morning.』
『My name is Wicky. May I have your name please?』

である。おそらく、中学生がこの英語を覚えてから、『あなたの名前はなんと言いますか?』を言葉にしようとすると、おそらく、

「メイ アイ ハブ ユア ネーム プリーズ」

と声にしてしまうだろう。

でもこれは、かなり不自然なのだ。もしかすると、英語圏の人には、

『メアハー ヤネー プリー』

の方が通じるかもしれない。

これは、耳による音声受信の前に、目による文字受信をしてしまっているからであり、会話らしさを失ってしまっているのだ。ここに、外国語科、外国語活動、英語科の学習の落とし穴があるのではないかと思う。

耳でしっかり、言葉そのものを聞くことを最初の段階でしっかりと味わわせないと、ただの「勉強」としてだけの言語学習になってしまう。

でも、実際は、テキストを見て、単語を覚え、それを読み、またノートに書かせ、定着させたつもりになり、できなければ、また何度も繰り返して・・・。そして、とうとう「英語は嫌い」になりましたとさ、チャンチャン。の印象。


息子の「おいち」は間違っていないのだ。

「おいち」イコール「お家」が、のちに「おうち」になっていけばいいのである。

だから、なんとなくの『メアハー ヤネー プリー』が、いつか『May I have your name please?』と繋がっていけばいいのである。


なんて、英語科の先生方、偉そうなことをいってスミマセン。。。