ある日の帰りの会のこと。ある男子が
「イラスト係からの連絡です。棒人間コンテストをやるので、ぜひ参加してください」
とお知らせをしていた。
棒人間コンテスト?
何だそれは?という思いで聞いていた。よく話を聞いてみると、クラスの友達にオリジナルの棒人間を描いてもらい、それを掲示するのだという。
「なぜ棒人間?」棒人間なんて、みんな同じようになってしまうのではないかと正直思っていた。
今日、イラスト係の子どもたちが、描いてもらった棒人間の絵を掲示しようと、集まった棒人間を大きな画用紙に写していた。それを見て、
やられた!
と思った。実に面白い。オリジナルもオリジナル。人それぞれの棒人間がいるではないか。
「棒人間」という、単純なものでも、いや単純なものだからこそ、アイデアあふれる「棒人間」が生まれたのかなと感じる。
単純なものや常日頃からみているものにこそ、可能性を秘めているのだなと子どもから教えられた。
それとともに、やはり子どもたちは「天才」である。我々にはない発想をし、いつも驚かせてくれる。このような天才的な発想ができる子ども時代を大切にしてあげたい。また、子どもたちの発想をもっと役立たせていけるようにしたい。