以前「ビブリオバトル」の記事を書いた。
遅ればせながらその結果を示し、少し考察(大げさ)したい。
クラスのチャンプ本は
「ジュニア 空想科学読本⑨」

- 作者: 柳田理科雄,きっか
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/11/15
- メディア: 新書
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内容が子どもたちにとって、魅力的な本であったというのが一番の理由だろう。気になる疑問がたくさんあって面白そう。シリーズ本であり、人気も高いようだ。
次点は
「日本の城」
残念ながらamazonでは見つけられなかった。
この本を紹介したのは、Y男。私はこのY男の発表が一番印象に残った。実はY男は吃音である。いつも、話し始めようとしても、なかなか言葉が出てこない。でも、Y男は最後まで話し通した。それが嬉しかった。やはり吃るが、次々と言いたいことを話し続ける。時間が足りないくらい話し続けた。本当に「城が好き」「歴史が好き」というのが伝わってきたとてもいい発表だった。その思いはみんなにも伝わったようだ。いくら吃っても、待ってくれる。発表後は「Y男、すごい!」と称賛してくれる。こんな関係性がとても心地よい。
票は伸びなかったが、気になる本を紹介していた子どももいた。その子どもが紹介した本は
「見てる、知ってる、考えてる」という本。

- 作者: 中島芭旺
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2016/08/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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子ども目線で詩が書かれてあり、共感したとのこと。いくつか詩を読み上げていたが、その詩で子どもの背景にある思いが伝わる。大人の事情や考え、都合で子どもたちに指導しているのが子どもたちには伝わっているということが本当によく分かる本だと感じた。一度じっくり読んで見たい。
子どもたちは、本当にいろいろなジャンルの本を読んでおり、本当にいろいろなことを考えている。子どもたちの読む本からも、子どもの内面を知る手ががりを見つけることが可能なのだと改めて感じた「ビブリオバトル」であった。