ついに始まった。
今年度は持ち上がり。学年スタッフも変わらず、そのままの体制で出発した。
子どもたちは学年末から
「また先生が担任なんですよね?」
と、私が持ち上がることを当たり前のように考えていたようで、それが何だかつまらない。そこで、学年の先生方に
「始業式の日の朝は自分のクラスではない黒板にメッセージを書きましょう」
とお願いしていた。(この時は、遊び半分の気持ちで、何ともくだらないことをやっているなと、我ながら思っていた)
今日は朝から教室はザワザワしていた。
教室に入るなり、
「この黒板、先生が書いたのですか?」
とくる。私は、
「何で?」
とだけ返すと、
「先生の字じゃないですよね?」
とくる。私はまた、
「何で?」
とだけ返す。すると、
「先生が担任じゃないんですか?」
という話題になる。私は
「みんなは誰が担任の先生であっても、しっかりできるよ」
と返す。行動的な子は隣のクラスの黒板を見て、
「先生は2組の担任になるんですか?(私は3組)」
と言い出す。私はまた、
「みんなは誰が担任の先生であっても、しっかりできるよ」
とだけ返す。
だんだんおかしいぞという雰囲気になる。私は面白くて仕方がない。
私を慕ってくれている子どもは、
「どうしよう・・・」
と、不安でいっぱいになっていた。
こんなに、不安になってくれる子どもがいるというのは、本当にうれしい。5年生の思い出が少なくとも悪くはなかったということ。子どもたちみんながみんな、持ち上がりで嬉しいというのは考えられないが、多くの子どもが担任が変わらないことに安心してくれているのは、本当にこちらも安心する。
「新しい出会い」はないかもしれないが「新しい出合い」はあるはず。昨年度と様変わりした教室環境(春休み中に、今までと違うことがしたいと、考えていた)で、また新たなことを子どもたちとともに楽しんでいこうと思う。
明日からさっそく様々な行事に向けての計画や準備。忙しくなるぞ。。。