「お兄ちゃん(お姉ちゃん、弟、いもうと)と違って・・・」「隣の学級と違って・・・」「去年の子たちと違って・・・」「◯◯◯と違って・・・」等々、、、我々はクラスの子どもや学年の子どもを、他の子どもたちと比べてしまいがちだ。
子どもを比べてはならないというのは鉄則なのだろうが、どうしても比べてしまうものだ。そして、それを口に出してしまう。。。
今年の子どもたちも、やはり去年の子たちと比べてしまう。「去年の子たちはこんなこともできたのに」「去年の子たちはこんなことしなかった」「去年の子たちは・・・」そんな毎日だ。
去年のクラスの子どもたちは、これまで担任してきた子どもたち史上、最強だったと感じている。だからこそ、その子たちと比べてしまう。よくないと分かっているのにどうしても、、、
担任がいないと落ち着かない子もいるし(本来はこれが普通)、学習に主体的に向かえない子もいるし(これも普通)、とにかく男子はやんちゃだし(これも普通だ)。
冷静になって振り返ると、去年だって同じような子どもはいた。過去の記事を読み返してみると、結構子どもたちの文句を述べている。
でも、そんな悪い面は忘れ、良い面ばかりを取り上げて、それを美化してあたかも最強だったと思いこみ、今年の子たちができない子たちだと勝手に刷り込んでいる。
昨日、ネガティブ発言について記事にしたが、今日の記事についても同じだ。悪い面ばかり見ているからこそ、それらの面ばかり取り上げてしまう。そして、「去年はこうだったのに」と負の連鎖に。。。
今日は学習発表会。
子どもたちはすばらしい発表をした。
思い返せば、普段やる気なさそうに思える子どもたちなのに、大舞台ではいつも大成功を収める。この前の県の授業研究会でもそうだった。
この本番の強さは去年の子たちにはなかった。
一生懸命に学ぶ姿は、一つではない。やる気がなさそうに見えてもちゃんと学んでいるということだってあり得る。
子どもは一人一人違う。だから、毎年子どもたちは違って当たり前だ。
だから、目の前の子どもたちをちゃんと見なければならない。
見方を変えたり広げたり、そして時には比べたりもするだろう。でも、それは今担任している子どもたちを中心に捉えながら、ポジティブに捉えられる面を見つけられるようにしたいものだ。