保護者との教育相談週間。この期間は保護者一人一人と話をしている。
正直、負担は否めないが、このような機会をつくらないと、まったく顔を合わせない保護者がいるのが事実。
合意形成と相互理解の場と捉え、やり切るしかない。
そこで、気になることがある。
それは、保護者の方々は、以前に言われたことでも、マイナス面について言われたことをずっと根に持っているということだ。
今日、ある保護者が「1年生の時の担任から、あなたの息子は発達障害の可能性があるから、直ちに検査をしてください」といわれたということを話していた。明らかに気分が悪そうだった。
我々は医者ではないため、発達障害等について診断することは勿論、可能性について言及することはあってはならない。
だいたい、そんなことを保護者に言ったところで、プラスになるはずがない。むしろ、保護者としては、不安に感じたら自ずと検査に向かうはずだ。
こちらとしては、日頃のお子さんの実態について、ありのままに話をするしかできないのだ。そして、家での様子と照らしあわせたり、不安なことを聞いたりしていく中で、どのような解決ができるかともに話し合っていくことが大事だと思う。
「前の担任には◯◯っていわれた」というようなことは大抵がマイナス面だ。
それだけ、保護者だって不安をかかえているし、悩んでいることだって事実だろう。それに寄り添うには、マイナス面について述べるだけではなく、その課題に寄り添っていくことに目を向けたいものだと改めて感じる。