いろいろと事前指導される。
話を聞くたびに、身が引き締まるとともに、緊張感が増す。知らないことばかり。
そもそも、教頭になるための心構えができていなかったと思う。
試験への向かい方だってそうだ。
こんな若造が名簿搭載されるはずがないと思っていた。
定年間際に、教諭でいることに不安を覚え、いずれは管理職として勤務したいとは思っていた。そこで数年後の管理職登用に向けて試験を受けておけば、だんだん慣れてきて、いつかは昇任できるのではないかと思っていた程度だった。
でも、やるからには全力を尽くしたいとも思っていた。自分なりの思いだってあった。その思いが伝わったのだとも思っている。
しかし、実際に辞令をいただくと、不安で包まれる。
足りなかったのは、最終的な覚悟。心構えだ。やるしかない。扉を開いたのは自分自身だ。。。