この一週間に職員会議の司会、現職教育会議での指導、PTA会合や来客対応、その他事務的な業務等々、今までやったことのないことをたくさん経験した。
上手くいかなかったわけではないが、もちろんまだまだなところはあるに決まっており、だからこそ、当然先生方は不安に感じていたり、何か言いたいことがあったりしただろう。
それは、当たり前である。なんせ、自分が一番不安を感じているのだから。
しかし校長先生は、そんな私の姿を見て、「いやぁ、すごくよかった」「安心した」「この先も大丈夫だね」などと、一つ一つのことを褒めてくださった。
おそらく、校長先生が一番不安に思っていたに違いない。それに、言いたいことがあったはずである。でも、校長先生はそんな素振りを一切私に見せず、私を価値付けてくださるのだ。
不安でいっぱいの私は、そんな校長先生の言葉で救われたのである。校長先生がかけてくださる言葉に安心感をもらえたのだ。
我々教員の仕事というのは、これがベースになるのではないかと思う。それは、職場の上司と部下の関係だけではなく、教員と児童生徒にも当てはまる。私が校長先生の言葉に救われたのと同じように、学習や友達関係などで悩んでいる子どもたちが、我々の言葉や接し方によって、「大丈夫なんだ」という安心感をもらえるようにしなければならないのだ。
ガミガミいったところで、プラスになることはほとんどないだろう。むしろ、逆に不安を増したり、不満を膨らませたりしてしまうのではないか。
時代が変わってきた今。我々の教師としての在り方をもう一度見つめ直す必要がある。そして私も校長先生のように、先生方や子どもたちが安心して学校生活が送れるような接し方を身につけたいものだ。