よく耳にする言葉。
「まだ1年生なんだから」
という言葉。
1年生なんだからそんなことはできるはずはないだろうということ。
でも、そこには大した根拠がないことが多い。確かに1年生は未熟。経験がないから。
でも、だとしたら「いつ経験をするんだ?」という疑問にたどり着く。
「経験がないからできるはずがない」
「経験がないからさせてあげたい」
どちらも大切だと思うが、やはり程度をしっかりと考えておかなければならないと思う。それが根拠となるだろう。
それと、忘れてはいけないのが、「1年生だって」という考えだ。我々が思っているほど、1年生は何もできないわけではない。経験がないわけではない。
よく幼稚園の先生に言われるのが「1年生になった途端、何もできなくなってしまう」という言葉だ。以前はそういうことを言う幼稚園の教師に対し、敵対心を抱いていたが、今では一理あるとも思う。確かに幼稚園ではいろいろなことを経験している。子どもなりの感性だってある。
その経験や感性を生かしていないのは我々小学校側であろう。
できなくてもいい。まずは経験させてみることが大事だ。すると、できることだってある。やっぱりできないことだってある。その時に考えればいい。できたのなら先に進めるし、できなかったらそのための手立てを講じればいい。
もっと子どもを信じてあげたい。任せてあげたい。そう思う。